成功に必要なものはハードワーク、に必要なものはソフトなボディーと中心へ意識のみ

 大学受験生のとき

オンライン授業のためにiPadminiを買った。

購入前に幾らか支払えば裏に刻印可と書いてあって

今までやってこなかった勉強をやるという覚悟から

「Hard Work or Go Home(ハードワークしなければ家に帰れ)」と入れた。

 

結局、よく家に帰った毎日だった。

まぁ、結果的に自分にふさわしい大学に入学できたから結果オーライ。

 

成功したい、スキルを身に着けたい、実績を築きたい、などと思ったとき

いったいどうすればその目標や夢が叶うのか?と考えるだろう。

 

たとえば、大学受験生だった僕は「大学に行くこと」で人生を逆転させたいと17歳のときに強く思った。しかし、現実的に考えて「偏差値70以上の一流大学には1年の勉強では行けない」と自覚していた。受験勉強スタート時の偏差値は40未満だった。当たり前だ、勉強なんてしてこなかったんだから。

 

今までやってこなかった人間が一瞬でやっていける人間に変わることはまずない。実際に、僕が1年間を通して費やした勉強量は他の受験生に比べて少なかっただろう。圧倒的な学力的なハンデを背負っているにもかかわらず、結局自分が考えていたレベルの「ハードワーク」はできずに受験生活が終わりを告げた。

 

ハードワークという言葉は非常に魅力的である。

そして実際に成功の秘訣は常に「ハードワーク」だろうと思う。

 

ハードワークは努力である。

努力の問題では「量か質か」ということが度々問題になるが、どっちにしろ成功するにはまとまった時間が必要であるだろう。誰でも最初は初心者であるから、スタート時の質は低くて突然である。

吉本隆明「なんでも10年やれば仕事になる」と言っている。

 

正直、みんな気が付いているのではないだろうか。

「成功への鍵はハードワーク」ということに。

 

しかし、ではなぜマジョリティーはハードワークができないだろうか?

 

僕はその原因は「身体」にあると若干断定的に言いたい。

もっと具体的に言えば「身体が常に硬直状態にあるから」だ。身体を緩めることを身体が学んでいないため、身体は常に力を張った状態で動作をする。力んだ状態では長くは走れない。人生は100m走ではなくマラソンでありトライアスロンなのだ。

大きな一発より小さな100発である。

うどんよりそばであり

スタバよりドトールである。

 

人間の体はおよそ200個の骨と500個の筋肉で成り立っている。理想を言えば、特定の大型の骨・筋肉に頼らずに、すべての骨・筋肉を総動員して動作できればいい。特に大切なのは細部の筋肉だろう。

 

筋肉はアクセルであるがブレーキにも成りえる。腕が太い大男がひょろひょろの草食系男子に腕相撲で負けるのは筋肉にブレーキがかかっているからである。その反対に、ひょろひょろ男は身体全体の骨・筋力を総動員することで相手を倒せるのである。

 

身体の緩さやブレーキ化する筋肉の排除で参考になるのがイチローだろう。

イチローはバッティング動作から流れるようにして一塁方向に走り出す。外部からはまるで打ちながら走っているように見えるが、本人は「打つ→走る」という動作を分けて考えているのだ。バッティングとランニングは全く別の動作であるから、移行時に筋肉にブレーキが普通はかかるはずである。

しかし、イチローは流れるように運動を移行できている。

この答えは「ふともも」にある。通常のバッターはバッティングからランニングに移行する際に「ふとももの前部(大腿四頭筋)」を使って走り出す。しかし、大腿四頭筋は自転車でいえば「前輪」である。ランニングではブレーキになる。

早く走り出すなら後輪に当たる「ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋」を動かすべきなのである。

イチロー大腿四頭筋を緩め、ハムストリングで走っているから速いのだ。

長年、日本球界・米メジャーで活躍できたイチローは「脱力の天才」である。

 

しかし、脱力だけではワカメみたいにへなへなになってしまう。

 

ここで大切なのが軸(センター)への意識だ。武術には身体の中心として発達すべき丹田という意識がある。もちろん身体の中には丹田という器官は存在しない。これは意識である。しかし、武術を成立させるためにもっとも重要な意識である。骨・筋肉は衰退するが、意識は生きている限り強くなる。

 

武士が下腹部を切って自決したにも、下丹田という強烈な身体意識があったからであろう。武士としての誇りがハラにあったのだ。実際に、犯罪を犯した武士はハラでなく首を落とされて死んでいった。

 

同じような言葉は西洋にも存在する。クラシックバレエの「センター」である。キレイに回るためにはセンターが必要である。センターがなければ回っている途中で、すぐに足が地面についてしまうだろう。

 

色々なことを書いた。

言いたいことは「成功のためにはソフトなボディーでサステイナブル(持続的)にハードワークを行う必要がある」ということ。そのためには、身体を力んだ状態や特定の大型の骨・筋肉に頼る状態から身体が緩んだ状態・細部の筋肉や中心部への身体意識がある状態へと変えていく必要がある。

 

頭を動かすだけじゃ限界が見えてきた最近。

身体を動かすことが唯一の突破口にみえる。